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カウンセライダー日並のこみコミ通信

第26回 就活シーズン到来

昨年の6月から、受刑者・在院者の就労支援を週3日の勤務でやり始めて、やっとまともな仕事が出来るようになったと思ったら、もう次年度の仕事を考えなくてはならない時期になりました。

受刑者・在院者の就労支援サービスは何とか軌道に乗りはじめ、問い合わせの数も増えてきました。そして今月2日、最初の就職内定者が、出所後無事に初出勤したことを確認できました。企業からは感謝の声とこれからの期待の言葉をいただきました。この調子で受刑者・在院者の雇用を増やしていきたいです。
という意気込みはあるのですが、とにかく1年契約の非常勤職員という立場ですので、4月以降も仕事をさせてもらえるかどうかはわかりません。更新してもらえるかな~という期待は持ちつつ就活をスタートしました。

昨年は現場(刑務所や少年院)に行きたくて応募を繰り返し、すべて不採用に終わりましたので、今年は失敗から学んだことを活かして戦略を立てました。それは、前年度の担当者が契約を更新しそうな案件には応募しないということです。公共機関はどこも随意契約をしませんので、毎年公募の形を取ります。応募者の中に前年度の採用者(実務経験者)も混じっており、その人と勝負することになるのですが、勝算は極めて低く効率が悪いとわかりました。私が昨年応募したところは、全て前年度にその業務をしていた人が採用になっていたことが、今の組織に入ってわかったからです。

受刑者・在院者の支援をするということは、まず矯正の世界を知ることから始まります。当たり前のことですが、一般人からは、あまりにもかけ離れた馴染みのない世界なので、本当に理解できるまでかなりの労力と時間が必要です。雇う側にしてみると、少しでも慣れた人、最低限のルールやタブーだけは知っている人を優先したがるのは当たり前だと思います。逆に仕事をする側も、少し慣れてきた程度で他の分野に移るのは全くメリットがないと思います。

今のところ競争せずに済みそうな求人はありません。他の世界にもチラっと色目は使いつつ、現場の仕事が確保できるように粛々と活動を進めていき、4月1日には新年度が気持ちよくスタートできる状態にしたいと思います。

できれば次年度はもうちょっとだけ儲かる1年にしたいです(苦笑)