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第3回 医薬品の名前の由来を見てみよう!

ファーネットマガジンさんで連載開始させていただき、今回で早いもので3回目となります。前2回はいかがでしたでしょうか。
これまではなかなか重い内容を寄稿させていただきましたので、今日は箸休めとして少し緩い内容にしたいと思います。

みなさまは普段扱われている医薬品の製品名の由来についてはご存じでしょうか?
今日はそんな医薬品の製品名の由来について、ちょっと気になるものを7点ピックアップしてご紹介させていただきます。

■アレジオン季節が巡るのは早いもので、新型コロナウイルス感染症が確認されてから1年が経過し、もう少しすると花粉症の季節ですね。
そんな花粉症のお薬で有名なものとしてアレジオンがあります。
アレジオンの名前の由来は「アレルギー」が由来と思いきや、「病変(=lesion)を無くする(=A)」という意味が由来なのです。
なかなかお洒落ですよね。

■カロナール今年は新型コロナウイルス感染予防対策の徹底から、インフルエンザの感染もだいぶ抑えられそうですが、そんなインフルエンザにも使える解熱鎮痛薬として、よく使われているお薬としてカロナールがありますね。
カロナールの名前の由来は「熱や痛みが取れて、軽く、楽になる」からです。
軽く楽になるからカロナール。
分かりやすくて良いですよね。

■ゾフルーザインフルエンザと言えば、一世を風靡したお薬として、塩野義製薬のゾフルーザが挙げられますね。今年は感染者の減少から売り上げが厳しくなりそうです。
ゾフルーザの名前の由来は「XO(ノックアウト)+ influenza = Xofluza」となります。
一見、インフルエンザと関係なさそうなお名前でしたが、密接な関係があったのですね。
このように由来を見てみると、非常に疾患と結び付けて覚えやすいものがよくあります。

■イナビルインフルエンザ関連でもう一つご紹介しましょう。
吸入剤のイナビルです。
私は吸い込むのが少し苦手ですが、みなさまはいかがでしょうか。
服薬指導にも苦労されているかもしれません。

イナビルの名前の由来は「1回吸入投与の1を「Ⅰ」とし、ノイラミニダーゼ(NA)阻害剤の「NA」に続き、ウイルスの「VIR」をあわせて」います。
利点や作用機序を組み合わせて名付けられているのですね。
色々とセットで覚えられて一石二鳥ですね。

■デエビゴ比較的新しいお薬の中からは、睡眠薬のデエビゴをご紹介します。
日本人には少し発音しにくいお名前ですが、そんな名前の由来は「Day(日中)+Vigor(活力)+Go(ready to go)」となります。
夜によく眠れて、日中に活力が溢れるようにという思いが込められているのですね。
由来が分かれば覚えにくい名前も覚えやすくなりませんか?

■ハルシオン同じ睡眠薬の中から変わり種を一つご紹介しましょう。
超短時間作用型の睡眠薬、ハルシオンです。
こちらの名前の由来は「風と波を静め、穏やかな海にする不思議な力を持つ古代ギリシャの伝説の鳥、Halcyon」からきています。
神話からとられているなんて、素敵だと思いませんか?

■アジルバ最後に私が好きな由来のものをご紹介します。
降圧剤のアジルバです。
このお薬、一般名をアジルサルタンと言います。
名前の由来は「Azilsartan is the most valuable ARB」、つまりアジルサルタンが最も価値のあるARBだと自信を込めて名付けているのですね。

アジルサルタンは後の方に出たARBですが、臨床試験においては実薬対照で有意差を出したお薬として有名ですね。
このようなこともあって、自信を込めて名付けられたのかもしれません。

さて、第3回は少し肩の力を抜いた内容として、医薬品の製品名の由来をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
薬学生の方はお薬の名前を覚えるきっかけとして由来を調べてみても良いですし、薬剤師の方は服薬指導の際に小ネタにしてみるのも良いかもしれませんね。

普段扱われているお薬。
製薬会社はさまざまな意味を込めて名付けています。
よろしければ名前の由来も調べてみてくださいね。