はじめまして。新米薬剤師のシトロンと申します。ご縁があり、このような機会を頂くことができました。ここではスポーツファーマシストの資格取得に至るまでに自分が感じたことや体験したことを精一杯お伝えしていきます。どうか温かく見守ってくださると嬉しいです。
さて、なぜ私がスポーツファーマシストを目指すことになったか……今回はその経緯を私の自己紹介とともにお伝えしていきたいと思います。
私は小学校3年生のときに硬式テニスを始めました。テニス以外にもいろいろなスポーツを経験し、最終的に大学では3年間硬式テニス部に所属しました。私の自慢は、団体戦で準優勝を経験できたことです。薬学部の授業・実習との両立は大変でしたが、その中で仲間たちと本当に貴重な経験ができました。ちなみに、テニスは今でも続けていて、最近はランニングも始めました。
そんな私がスポーツに関わりたいなと思ったのは、高校生のときです。
幼い頃からスポーツに親しんでいたので、テニスに関わらずさまざまなスポーツを観戦することが好きでした。特に五輪の時期は、毎回競技スケジュール片手にテレビの前で多くのアスリートを応援していました。人の何倍も努力しているからこそ、私にはどのアスリートもすごく輝いてみえていました。
その中でも印象に残っているのが、ソチ五輪でのフィギュアスケート羽生結弦選手の演技です。年齢もさほど離れていないのに、こんなにかっこいい選手がいるのか! と。一切妥協しないところ、失敗しても前を向き立ち上がる姿……その姿にとても感動し、私もこんな人を支えたいと思うようになりました。
ただ、既に薬学部へ進学することが決まっていたため、薬剤師としてアスリートを支える道を探すことにしました。そこで見つけたのが本記事の題材である「スポーツファーマシスト」という資格です。
スポーツファーマシストの資格は薬剤師国家資格がないと受講すらできません。だから、薬学生のときは自分で女性アスリートに関するセミナーに参加したり、スポーツ栄養士の方主催のスポーツ栄養講座を受講したりと、薬学生なりにできることを学んできました(機会があれば大学時代の勉強についても触れたいと思います)。
6年間薬学部で勉強し、国家資格を取得できた社会人1年目、ついに念願のスポーツファーマシスト受講ができる! そう思っていました。しかし、ここで思わぬことが起きました。そう、応募時期を確認し忘れて、気づいた時には締切日を3日過ぎてしまっていたのです……。
スポーツファーマシストは3月に新規受講者の募集要項が掲示され、4月に応募することができます。この大まかなスケジュールは把握していたのですが、新人研修や新型コロナウイルス感染症の対応に追われすっかり忘れてしまっていました。この事実に気づいたとき、自分の馬鹿さ加減にものすごく落ち込みました。やっと挑戦できるようになったのに、なんてことをしてしまっただろうと……。
私がここまで落ち込んだ理由は、これだけじゃありません。スポーツファーマシスト資格は薬剤師からの注目が年々高まっており、応募しても確実に受講できるとは限りません。私がお話を伺った方の中にも、3年チャレンジしてやっと当選したとおっしゃる方がいました。
だから、来年忘れずに応募できたとしても、受講できるようになるまでに何年かかるのだろうという不安もありました。スポーツファーマシストへのインタビュー記事など活躍している方の情報はありましたが、講習会や勉強などの情報は思ったより少なく、もっと体験談があれば不安も少なかったのかなと思います。
紆余曲折を経て、今年ようやく受講できることになりました。今年度は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、講習会がオンラインでの開催となります。その結果、定員が今までの750名から2,000名に拡大されました。枠が広がりパソコン環境さえあれば受講できるシステムになったことから、今まで受講できなかった方もチャレンジしやすい環境になったのではないかと思っています。この記事を書いている段階ではまだ講習を受けていないですが、どのような知識が学べるのか楽しみです。
これから応募を考えている方にお伝えするとすれば、応募期間や締め切りに注意していただききたいということです。おそらく私のような凡ミスをする方は少ないと思いますが、期間を過ぎてしまうと1年待つことになります。
今年度の募集期間は4/19~4/23の一週間のみでした。来年度のことは分かりませんが、計画的に情報を把握することをお勧めします。
私はまだまだ知らないことが多く、偉そうなことは全然書けません。けれど、この記事がスポーツファーマシストに興味のある方へのヒントになればいいなと思います。次回は基礎講習会について、書いていく予定です。
今後ともよろしくお願いします。