興奮薬は特定物質、特定物質でない興奮薬に分類されます。特定物質か特定物質ではないかによって制裁期間も異なります。
①特定物質ではない興奮薬
コカイン、ヒロポン、モディオダールなど
②特定物質である興奮薬
エフェドリン、ボスミン、エピペン、メチエフ、リタリン、ディレグラなど
特に市販の風邪薬、鼻炎薬に特定物質である興奮薬が多く含まれています。薬剤師の方が勧めてくれたという商品にこれらの物質が入っており、うっかりドーピングになりかけたケースもあります。販売時にはアスリートかどうか確認する習慣を持つとよいですね。
禁止表国際基準(S7:麻薬)
麻薬はドーピングになるだけでなく、法的にも禁止されている物質です。治療の過程で使用することもあるかもしれませんが、アスリートの場合はTUE申請を必ず行うようにしてください。
禁止表国際基準(S8:糖質コルチコイド)~軟膏ステロイドは大丈夫?~
糖質コルチコイドは経口・静脈・筋肉内使用または経直腸使用は禁止されています。軟膏として皮膚に塗布する場合は使用可能ですが、痔の薬のように肛門に注入するタイプのものは禁止です。関節痛などで病院からブロック注射などの関節内に糖質コルチコイドを使用した場合、違反となる使用経路ではないですが尿中に検出されてしまうと違反になります。その場合は、医療機関で使用経路を証明する医療記録を提示してください。
ドーピングについての詳しい内容は毎年変化します。
アスリートのドーピングに対する知識も向上してきてはいるものの、まだまだ“うっかり”違反は後を絶ちません。アスリートの競技生活を守るために薬剤師としてできることを、スポーツファーマシストだけでなく、薬剤師全員で考えていける世の中が必要です。
2019年以降、大きな日本開催の国際大会が続きます。日本のアスリートだけではなく、海外のアスリートにもアンチ・ドーピング活動を行えるよう、しっかり準備をしていきましょう。
2019年2月24日にスポーツファーマシストだけでなく、すべての薬剤師が参加できる研修会を、全国スポーツファーマシスト協議会を主体に実施します。
ぜひご参加ください。
第1回スポーツファーマシスト研修会
1.主催
全国スポーツファーマシスト連携協議会
2.日時
2019年2月24日(日)13時30分~16時50分
3.場所
TKP東京八重洲カンファレンスセンター カンファレンスルーム4K
〒104-8388 東京都中央区京橋1-7-1 戸田ビルディング
4.対象者
JADA公認スポーツファーマシスト資格所持者または受講中の方
スポーツに興味ある薬剤師の方
5.定員
50名~80名
6.参加費
3,000円(当日受付にてお支払いください。)
7.スケジュール
司会:野舘 敬直(岩手県)
挨拶(5分)
~代表:立花 義章(岡山県)
1:「スポーツファーマシストに期待すること(仮)」(30分)
~筑波大学 准教授 向井直樹先生
2:「和歌山県薬剤師会のスポーツファーマシストとしての活動」(20分)
~山下 真経(和歌山県)
3:「岡山県薬剤師会と体育協会の活動」(20分)
~立花 義章(岡山県)
4:質疑応答(15分)
休憩(10分)
5:グループディスカッション(30分)
~進行:佐藤 大峰(岩手県)
6:発表(1組5分×7組)(35分)
7:「今後のスポーツファーマシストの活動についての展望・まとめ」(30分)
~篠木 真帆(東京都)
閉会の挨拶(5分)
~對崎 利香子(東京都)
8.申込み先
FAX:042-736-2203(受付受理はFAXにて返信致します)
FAX用紙はこちらから
3日以内に返信がない場合は、042-736-7514(事務局)にお電話ください。
※申込に際してご記入いただきます個人情報は本研修会以外には使用いたしません。
9.本件に関するお問合せ先
メール:sportsph2020@gmail.com