こんにちは。スポーツファーマシストの篠木真帆です。
今年(2021年)に入って、ClubhouseというSNSアプリが流行っていますね。
スポーツファーマシストの方も何人か発信をされていて、とても勉強になっています。
インスタLIVE、Facebook Live、YouTubeなど、さまざまな媒体でドーピングに関する情報発信がされており、知識の吸収に疲弊してしまいそうになります(笑)
私はいつも情報を収集する際、「根拠は何があるのか?」を気にしながら見たり、聞いたりしています。”その人の意見”ならいいのですが、それが“正しい情報である”と話される場合、なぜなのかその根拠が大切だと思っています。サプリメントを用いる根拠となった体の状態は? など。
近年では、コーチ・トレーナーなどスポーツ関係者も研究結果のしっかりしているデータをもとにトレーニング内容を考えるようになってきています。
ドーピングにおける禁止物質に関しては、本当に禁止物質を使用してパフォーマンスが上がるのかという研究が行われているものは一部を除き少ないですが、メカニズムや過去の事例などで乱用されているとドーピング禁止物質に挙がってきます。パフォーマンスが向上しないのに乱用されているものもあるのですね。
情報発信されている方の中には、“カフェイン”は摂らないと持久競技は不利だ……とか、スポーツ選手のためのカフェイン摂取のガイドラインなんてものもネット上には載っています。お分かりだと思いますが、カフェインは監視プログラムでドーピング違反にはなりませんがチェックはされています。
プロテインの効果的な取り方、サプリメントの良い商品などもよく見かけますね。
ここで少し、立ち止まってください。
薬剤師としては、健康に良いサプリメントを患者様にお伝えし、お勧めすることは◎ですが、スポーツファーマシストとしては△だと思っています。
より効果のあるサプリメントを探し求める、その気持ちがドーピングにつながると思っています。そもそもスポーツとは、自身の肉体を鍛え、競技パフォーマンスを高めるものであって、サプリメントの効果で競技成績を競うものではないです。
これからスポーツをする方、今スポーツを頑張っている方に、スポーツファーマシストとして何ができるのか?
サポートした選手が結果を出してほしいから。自分のおかげだと言ってほしいから、
すぐに結果が出るようなサプリメントを勧めていないか、今一度初心に戻ってほしいと思います。
- “なぜスポーツをするのか”
- “何のために強くなりたいのか”
- “誰のために頑張るのか”
スポーツファーマシストとして、どのようにサポートするのか。
オリンピックを控えた今、もう一度考えてほしいと思います。