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さまざまに活動、活躍されている薬剤師&薬学生の方のインタビューをたっぷりお届けします!

第5回 ひゃくさん氏(ブロガー・インスタグラマー)

  • ひゃくさん氏(ブロガー・インスタグラマー)
    薬に関する「なぜ?」な情報をお届けしている現役の病院薬剤師(4年目)。薬剤師・薬学生応援ブログ「やくろぐ!」は月間最高10万PVの人気ブログ。Instagramは10.8万人フォロワー。
    やくろぐ! やくろぐ!:https://103yakyaku.com/
    twitter Twitter:@sansigoi
    instagram Instagram:@103yakulog

薬の「なぜ?」解消コンテンツで人気に。

  • ブログ歴とInstagram歴を教えてください。

    ブログは薬剤師国家試験が終わってから始めたので、今年で4年目です。
    Instagramのアカウント自体は2019年に開設していましたが、本格的に投稿し始めたのは2020年の7月1日からです。

  • 特にブログが大人気ですが、投稿を始めることになった経緯を教えてください。

    僕自身、薬剤師国家試験の勉強法について悩むことが多かったので、同じ悩みを抱える後輩たちに情報共有しようと思ったのがきっかけです。

    ブログは、現在ほとんど更新できていません。というのも、書くべきことはほとんど書ききってしまったかなと思っているからです。今は過去のブログ記事で足りないところや、修正すべきところをリライトしている状況です。それでも多くの方にブログに来ていただいて参考にしてもらっているので、とてもありがたいですね。
    Instagramは本格的に始めてから半年程度はほぼ毎日投稿していました。最近は少し忙しいこともあって投稿頻度は控えめですが、一つひとつのクオリティを高めるよう努力しています。

  • 更新のネタはどのように考えているのでしょうか?

    もともと投稿のコンセプトは“薬の「なぜ?」”を解決することでした。なので、過去の自分が「なぜ?」と思ったことを中心に投稿しています。
    例えば、センノシドを就寝前に服用するよう添付文書に記載されているのは知っているけど、なぜなのかってところまでは意外と知られていないんですね。そういう意外と知られていないことを投稿することが、みなさんの興味につながっているんだろうなと思っています。

  • それが多くのユーザー・フォロワーから支持されている理由でしょうか?

    そうですね。そういう情報って知らなくても仕事自体はできますが、知っていたほうがスッキリするし、自分がやっていることの意味を理解できていたほうが断然やりがいも出てきます。そういったところでフォロワーさんに支持されているんじゃないかと思っています。

人気でありつづける理由。

  • 情報発信の際心がけていることやポリシーがあれば教えてください。

    とにかくわかりやすいことを心がけていますね。薬のことを発信していますが、フォロワーさんは薬剤師だけではなく看護師や薬学生の人たちもいるので、使う言葉はより一般的な言葉を選択しています。
    また、投稿する情報は必要最低限にするようにしています。あまりに情報量が多くなってしまうと、大事なことが見逃されてしまいますからね。

  • どんな人から反響がありますか?

    わかりやすくを心がけていたこともあり、看護師や薬学生から反響がありますね。もちろん、現役の薬剤師の方にも多くフォローしていただいています。

  • ブログをやっていてよかったと思うこと、自分にとってプラスになったことを教えてください。

    薬剤師国家試験に合格した方から、「ひゃくさんの記事を参考にしていました。ありがとうございます。」と言われることがあるのですが、そのときはやっていてよかったなと感じますね。ブログは基本的に一方的に情報発信しているので、なかなか読者の感想を聞く機会はないのですが、わざわざTwitterやInstagramのDMで連絡していただけるので、これからも頑張ろうと思います。

  • 投稿はどれもとても見やすく、1記事当たりの情報量は多過ぎないけれどトピックが多くて、必ず参考になる記事が見つかりそうです。丁寧な情報発信のモチベーションはどこから湧いてきますか?

    やっぱり読んでくれる人がいることがモチベーションにつながっているんだと思います。 時間を割いて僕のブログに来ていただいた方が、必要としている情報を手に入れることができるように、過不足なく読みやすく書こうと思っています。
    また定期的に過去の記事を読み返すようにしています。過去の記事を改めて読み返したときに、「読みにくいな」とか「情報足りてないな」とか感じることがあるので、その都度リライトしています。それが丁寧な情報発信につながっているんじゃないかなと思っています。

  • 勉強情報、薬情報をまとめたアカウントは数あると思いますが、差別化するために工夫していることはありますか?

    今ではInstagramで情報発信している薬剤師は多く見かけるようになりましたが、僕が本格的に始めたときには病院薬剤師で発信している人はほぼいませんでした。なので、まずは病院薬剤師の肩書を武器に、注射薬や輸液について情報発信して差別化していましたね。

    あとは、薬に関することだけを発信しているのも差別化になっているんじゃないかと思います。他の薬剤師さんは「病態」や「検査値」などを発信していることもありますが、僕の投稿はすべて薬を中心にした投稿になっています。

現役病院薬剤師の一面。

  • 疲れたときのリフレッシュ方法を教えてください。

    疲れたときは早めに寝るようにしています。睡眠が一番重要ですからね。あとは、音楽を聴いたり、読書したりするのもリフレッシュになっています。

  • 現役で病院薬剤師として勤務されているとのことですが、やりがいを感じる瞬間を聞かせてください。

    薬剤師の重要性ややりがいを感じる瞬間はたくさんあります。

    1. ・医師や看護師に薬についての質問されたとき
    2. ・医師に薬の副作用や相互作用の情報提供を行って、処方変更されたとき
    3. ・患者さんのアドヒアランス向上のために剤形変更や一包化を提案するとき
    4. ・患者さんから感謝の言葉を頂いたとき

    などでしょうか。

  • 反対に、病院薬剤師として厳しさを感じることはありますか?

    やっぱり給料ですかね……。同じ薬剤師でも、調剤薬局やドラッグストアで働く薬剤師とは結構な差があるので、そこが少しでも改善されればなと思っています。それ以外は特にないです。

  • インフルエンサーとして、一人の薬剤師として、今後の活動についてのイメージはありますか?

    明確なビジョンはありませんが、このまま引き続き病院薬剤師として働きながら情報発信ができればいいなと思っています。その中で頂いた仕事などをやらせていただき、薬剤師や薬学生、看護師などのフォロワーさんにとって有益なアカウントになればなと思っています。

  • これから挑戦したいこと、やってみたいことがあれば教えてください。

    具体的にこれってものはありませんね。とりあえず、面白そうって思ったことに挑戦できればと思います。その内容がフォロワーさんにとっても僕にとってもwin-winであればいいなと思っています。

  • 最後に読者へ向けて一言お願いします!

    いつもブログやInstagramを見ていただきありがとうございます。みなさんからのコメントなどの反応が活動のモチベーションになっています。これからもわかりやすく情報発信していきますので、応援よろしくお願いします!(一言にまとめられませんでした!)


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