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その採用の仕方で大丈夫? 求職者に選んでもらえる 「採用力アップ」の秘訣①

「採用活動がなかなかうまくいかない」というお悩みの声を、企業様から伺うことがよくあります。
良い人材に入社してもらい長く活躍してもらいたいという願いは、どこも同じです。
にもかかわらず、採用活動がうまくいかないのは……求職者側の事情ももちろんありますが、無意識に自社内にもなにか原因が潜んでいるのかもしれません。

今回はそんな「企業が対策できること」にフォーカス。
約25年の薬剤師紹介業の中でさまざまな企業の内側を見てきたユニヴがずばり、
すぐに実践できる” 採用力アップのポイント”をお伝えします!
今後の採用活動の参考にしていただければと思います。

よく聞く法人様の2大悩み


①途中で選考辞退されてしまう(採用活動がなかなか終わらない!)

②早期退職されてしまう(せっかく育てようとしていたのに……)


●Mission1 選考の途中辞退を防ぐ!

求職者が選考を辞退すること自体は珍しいことではありませんが、たびたび辞退されるようであれば、自社の選考過程に原因が潜んでいる可能性が。
Mission2の②は選考辞退の理由としても挙げられるのですが、それを除いた辞退の理由は、おおよそ以下の3つです。

 

❶ 他社から内定を貰い、そちらに入社を決めた。

☞自社の魅力を十分に伝えられたか?

☞いいところばかりではなく、大変なことや至らないことも
きちんと伝えたか?

 

採用担当者の方からお話を伺っていると、意外と選考過程で自社の魅力を伝えられていない企業が多いです。薬剤師だと業務内容自体に大きな違いはないため、それ以外での魅力をきちんと伝えることが大きなポイントとなります。「働く社員」「待遇」「事業展開」の視点から、他社より秀でていたり特徴のあるアピールポイントを探してみてくださいね。

伝える方法も一方的な「企業説明会」にならないよう、質疑応答の時間をたっぷりと設ける、実際に働いている薬剤師と話す機会を設ける、持ち帰ってもらえるような資料を準備する……など、いろいろあります。ぜひ一度振り返ってみてください。

また、やってしまいがちなのは「自社の弱いところ・大変なことなどを伝えない」ことです。自社を良く見せたい気持ちはわかりますが、100%完璧な企業は存在しませんので、良いところばかり話すと「何か裏があるかもしれない」と求職者に勘繰られてしまいかねません。
洗いざらい話す必要はありませんが、例え求職者から聞かれなくても、自社の課題点や弱点にはこちらから触れましょう。正直にこちらから開示することが、誠実を感じてもらえるプラスポイントです。

 

❷ ネットなどで良くない口コミを見て不安になった。

特に若い求職者に特に多い理由です。口コミの大半は匿名であり、個々人の主観かつ感情的に書かれていることも多いため書かれている内容の真偽を見極めることは難しいのですが、リアルな声として参考にする求職者も多いです。

もし自社の口コミのことについて求職者から聞かれたら、良くないことでも正直に応えましょう。下手に誤魔化したり取り繕ったりしてもすぐに見破られます。「正直に・誠実であること」が、唯一できることです。

 

❸ 面接官の対応が好ましくなかった。

☞面接官や採用担当者の発言や態度に問題はなかったか?

実は、これは一番見直していただきたいポイントです。特に薬局は、事業内容がどの企業でもほとんど変わらないため、面接官の良し悪しが採用に直結する可能性が高いので”面接官を誰に任せるか”は、とても大事なことです。

またコンプライアンスの順守が強く言われる昨今、職業差別につながるような質問をされて不信感を持ってしまう求職者も少なくありません。
面接官の素養、また選考過程で面接対応する可能性のある方は面接の基本ルールと配慮するべきマストポイントをしっかり理解しましょう。

面接官に向いている人

  • 「自己認知」がきちんとできる人

人は無意識に、自分と似ている人を近くに置こうとします。それでは、多様な人材による企業の発展、醸成は叶いません。「自分とはどういう人間か」をきちんと客観視できていることが、相手を見る目にもプラスの影響を持ちます。

 

  • 想像力のある人

求職者が大手企業に勤務している、前職で大きな成果を上げている、などわかりや
すいポイントだけで「この人材は優秀な人だ」と決めつけるのは早計です。先入観や偏見を持たず、面接を通して求職者の物事の考え方や行動の仕方などを掴み、将来的に自社にどのような貢献をしてくれそうかを想像できる人が面接官に向いています。

 

  • 謙虚な人

面接は、求職者と企業がお互いの理解を深める場です。「求職者を選ぶ立場」という意識で上から目線で偉そうにふるまう人は言語道断です。

面接の2大原則

●求職者の基本的⼈権を尊重すること

●求職者の適性・能⼒のみを基準とすること

 

要注意その① 本人に責任のない事項
本人の適性や能力とは関係のないことを把握することは、就職差別と指摘される恐れがあります。

事項 就職差別につながる恐れのある質問例
本籍・出生地 ・あなたの本籍はどこですか?
・あなたのご両親の出身地はどこですか? など
※戸籍謄本や本籍が書かれた住民票(またはその写し)の提出を要求することも該当します。
住宅状況 ・あなたは持ち家に住んでいるのですか?
・あなたの住んでいる地域は、どんな環境ですか?
家族 ・何人兄弟ですか?
・あなたのご両親は働いていますか?
・身内に医療従事者の方はいますか?
・身内の方にご病気の方はいますか?など
生活環境・家庭環境 ・ご家族と同居していますか?
・あなたのご家庭はどんな雰囲気ですか? など

 

要注意その② 本来自由であるべき事項
日本国憲法に「精神的自由権」が基本的な人権の一つとして保障されているため、思想や信条に関することを聞くのは避けましょう。

宗教 ・信仰している宗教は何ですか?
・◯◯教についてどう思いますか?
・神様や仏様を信じますか?
⽀持政党・
政治活動
・選挙には行かれましたか?
・支持している政党は何党ですか?
・◯◯政権についてどうお考えですか?
人生観・生活信条 ・あなたが信条としている言葉を教えてください。
・将来どのような人になりたいですか?
思想 ・尊敬する人物は誰ですか?
・目標としている人物はいますか?
・好きな言葉は何ですか?
・好きな本は何ですか?

 

要注意その③ 男女雇用機会均等法に抵触する可能性がある事項

性別によって特定の質問
をする(あるいはしない)
・結婚のご予定はありますか?
・出産後も仕事を続けるご予定ですか?
性別を指定または
優遇するような表現
・営業マン
・〇〇レディ
・女性向き(男性向き)の仕事
など