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独立開業を初めて考えたときに知っておきたい3つのこと

「このままこの会社で働き続けていいのだろうか?」「自分の裁量で仕事をしてみたい」と思ったことがある勤務薬剤師の方の中に、”独立”というワードが思い浮かんだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

年収も頭打ちになり、勤務薬剤師として働いていてもいつ会社がM&Aで買収や合併をされるかわからない状況です。
そこで、少しでも独立を視野に入れている方に向けて、一番気になる①独立するメリット②デメリット③独立開業に必要な費用について簡潔にお伝えします。

①メリット

① 理想の薬局を作ることができる

勤務薬剤師で働いていると、自分の考えと会社の方針の違いに違和感を覚えることもあると思います。自分の薬局を持てば、すべての決定者は自分です。自身で薬局の方針・取り組み内容を決定することができることが、やりがいにも繋がります。

② 給与を自身で決定できる

勤務薬剤師のときよりも多額の年収アップが叶う可能性があります。
勤務薬剤師の給料の伸びは鈍化しており、ある程度の役職についても年収は頭打ちですが、薬局の経営が軌道に乗れば、1,000万円を超える年収を目指すこともできます。

③ 定年退職がない

勤務薬剤師ならば、定年退職はつきもの。人生100年時代が到来し、定年後に不安を覚える人が増えています。独立すれば定年は関係無くなり、更なるスキルアップが期待できます。

\その他にもこのようなメリットがあります!/
・家族での経営が可能
・薬剤師以外のスキルが身につく
etc……

②デメリット

① 資金リスク、収入が不安定

独立開業をする際は借入をする人がほとんどかと思いますが、必ず経営がうまくいき返済できるといった保障はありません。経営がうまくいかなくなると収入が低下することもあり、プレッシャーを感じることも多くなります。

② すべて自分の責任

勤務薬剤師であれば所属する会社に守られますが、独立して万が一トラブルが発生した場合、その責任を自分で負わなければなりません。また、一緒に働く従業員の雇用を守っていく必要もあります。

③ 休みがなかなか取れない

勤務薬剤師の場合は、社員同士で調整し合ったり他店舗からのヘルプを受けられるケースもありますが、一人薬剤師として運営していく場合は簡単に休むことができません。薬剤師が不在だと薬局を閉めるしかないため、多くの患者様に迷惑をかけてしまう恐れがあります。

 

③コスト(開業に必要な費用)

次に、独立を考えた際に必要となる資金は具体的にどれくらいでしょうか?
今回は、当社サービスを利用してM&Aで薬局を買収した場合にかかる費用とその内訳を例としてご紹介します。

【内訳】

●営業権(のれん代):0~2,000万円
現在赤字の店舗や、譲渡を急ぐ案件などについては営業権「0円」という案件もあります。また、営業権は譲渡する店舗の「譲渡価値」に比例し、基本的には技術料が高ければ高いほど営業権の額も高くなります。

●固定資産:0~500万円
薬局で保有している各機材(分包機、レセコン、監査システムなど)の資産代金がかかってきます。

●商品(薬)在庫:100~500万円
契約が成立し独立初日を迎えるにあたり、当然ながら薬局に薬がないと患者様への調剤業務ができません。在庫品とし、買い手から薬を買い取ります。

●紹介手数料:500万円~1,000万円(案件の規模による)
案件のご紹介に際し、各仲介に関する当社への紹介手数料です。

 

当社で対応させていただく案件では、売上の規模や条件によって大きく異なりますが、1,800~2,500万円くらいかかるケースが多数です。


【ここで注意!】
診療報酬は開局して2ヵ月後に支払い・振込が発生するため、開局から2ヵ月間の運転資金(薬局家賃、光熱費、事務員の人件費など)も事前に手元に残しておく必要があります。また、店舗を賃貸契約する場合には保証金などの初期費用もかかります。


\ちょっと聞いておきたい/

Q. 資金の借入(借金)をできるだけ少なくしたい。どれくらい自己資金を用意すれば安心でしょうか?

A. 基本的には皆さま、自己資金+足らない分の資金を日本政策金融公庫などから借入して調達されます。自己資金が多いに越したことはありませんが、資金が貯まるのを待っていると独立の機会を逃す可能性もあるので、最低300万円の自己資金を目標にするといいと思います。

 

いかがでしたか? 2年に1度の診療報酬改定・毎年の薬価改定により厳しくなる薬局業界は過渡期にあり、薬局のM&Aによる企業売買の話題は日常茶飯事となっています。
大手に就職すれば一生安泰という時代は終わりつつあります。不採算店舗の個人への譲渡が進む今だからこそ、①から③をよく理解したうえで独立開業という選択を検討されるのもいいかもしれませんね。

 

 

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