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ベストな転職のタイミングとは!? ~転職の決め手をご紹介します~

誰でも一度は転職を考えたことがあるのではないでしょうか?
思い立ちすぐに行動に移す人もいれば、長期に渡り思い悩んでしまいタイミングを見失ってしまう人もいらっしゃると思います。
今回は転職した方はどのようなタイミングで決意しているのか、2名の薬剤師さんの実例も踏まえながらご紹介いたします。

転職のタイミングを考える前に、まずは、キャリア・人生設計を立ててみましょう。
皆さまは自身のキャリアや人生においての目標をお持ちですか?

 

  • 1年後には一人前の薬剤師になる。
  • 3年後には年収500万円を稼ぐ。
  • 5年後には薬局長になる。
  • 30代までに家庭を持つ。
  • 35歳には地元に戻って、独立をする。

など。上記は少し真面目な目標例を挙げてしまいましたが、

 

  • 1年後には仕事よりプライベートを優先させたい
  • 30代はもっとゆとりを持って働きたい
  • 家庭をもったら自由に休みを取れるようにしたい

 

といった目標でも問題ございません。目標は明確であればあるほど、達成しやすくなります。その理由は簡単で、具体的な行動に落とし込むことができるからです。


価値観は人それぞれ。立てる目標はご自身がそうしたいと思うものなら何でも良いと思います。ただ、一つだけ大切なことは『いつまでにどうなりたいかという目標を明確に立てる努力をする』ということです。


それでは、2名の薬剤師さんの転職実例をご紹介いたします。
転職をするかどうか悩まれている方も、転職までは考えていないが惰性で日々が過ぎ去っていくことに不安を感じられている方も、当記事をご覧いただき、人生のコマを進めるきっかけにしていただけると嬉しいです。

 

現職への悩み

Gさんは、新卒で大手調剤薬局へ入社しましたが、全国職(全国転勤ありの勤務条件)であったため、地方への配属となりました。面接時に勤務地の希望も提出していたので、都心部への配属を期待していたのですが、期待とは裏腹に縁もゆかりもない土地。


住めば都との思いで、最初はポジティブな気持ちで受け入れていましたが、1年に渡る地方生活を経験し、徐々に孤独感を感じるように。友人もいなく、地元に帰ろうにも片道5時間、旅費のことも考えると気軽に帰れる距離ではありません。しかも2連休ではトンボ返りとなってしまうため、ゆとりをもった帰省は年末年始くらい…といった状況でした。


その後、エリアマネージャーに都心部への異動を相談するも、後任がいないという理由で気がつけば2年半が経過。


「もしや今回の配属は片道切符なのではないか?」

 

こんな不安がリアルに頭をよぎったそうです。


何より、全国職の場合は地域手当などで給与が比較的高く設定されていますが、これから数年後に都心部への異動が叶ったとしても、給与が格段に下がることも大きな不安要素であったとのこと。


このようなお悩みから、「都心部で働けて、年収も維持できる会社がないか」とファーネットキャリアに相談依頼を頂きました。

 

こんなタイミングで転職を決意

Gさんは漠然とですが30歳までには「薬局長になる」「年収550万円以上稼ぐ」「結婚する」という目標を持っておりました。
しかし、今のままでは薬局長になれたとしても、都心部に戻れば確実に年収は下がり、目標は達成できません。しかも、結婚においてはそもそも出会いがないので、まったく先が見通せていない状況です。


このような状況に

「まるで人生のコマが止まっているようです…」

とGさんはおっしゃっていました。

しかし、地域手当も含めるとそれなりの収入。現状の解決に対してなかなか重い腰が上がらない自身にずっとモヤモヤした気持ちを抱かれていました。


このような状況の中、ファーネットキャリアのコーディネーターとのカウンセリングにて、一つの会社でキャリアを長期形成することが生涯年収を引き上げる最大の秘訣なので腰を据えて長く働ける会社でいち早くスタートを切ることが重要であることを理解頂き、今回転職を決意されました。


Gさんの目標は、都心部での勤務をベースに、ポジションや年収UPへの思いが強かったため、「キャリアの長期形成=生涯年収の引き上げ」というフレーズが転職を決める理由にダイレクトにつながりました。


なぜ、キャリアの長期形成が生涯年収を引き上げることにつながるのか?その答えは、シンプルに「人間関係の構築」と「会社からの評価」を受ける期間がそれだけ増えるからです。

 

薬剤師の仕事は患者様や医療関係者さんとのお付き合い、職場で働くメンバーとの信頼関係に基づいたチームワークがとても重要になってきます。

薬学的な知識や服薬指導のスキルについては転職してもスライドさせることができますが、「人間関係の構築」やそれに基づく「会社からの評価」はスライドさせることができません。

 

しかし、昇給や昇進にはこれらのポイントが最も重要に関わってくるのが現実です。Gさんのケースでは、この点を明確に理解できたため、転職に歩を進めることができました。

 

 

生涯年収を引上げる秘訣はキャリアの長期形成。
人間関係の長期構築がカギとなる。

POINT

生涯年収を引上げる秘訣はキャリアの長期形成。人間関係の長期構築がカギとなる。

 

 

現職への悩み

年収が良いという理由で、新卒の際に大手ドラッグストアへ入社されましたが、

・現在の店舗は残業月20時間以上

・開局時間が21時まで

という労務環境かつ

・正社員の場合は自宅より90分圏内の店舗異動が発生する

という社内規定があり、これから先想定される結婚や育児において不安を感じられていました。

 

また、法定通り育児休暇やお子様が3歳になるまでの時短勤務は利用できても、時短勤務明けの働き方のイメージがつかず、また時短明けに正社員として勤務している先輩が少ないという点も今回転職を考えられた大きなポイントでした。

 

「今は満足しているけれど、ライフイベントに対応できる会社ではない」

これが現職に対して純粋に感じている不安であり、「いつ転職するのがベターなのか」とファーネットキャリアに相談依頼を頂きました。

 

こんなタイミングで転職を決意

まず、「いつ転職するのがベターなのか」の問いに対する回答は、現職に留まる理由がなければ「直ちに」がおおむね正解となります。


理由としては大きく下記2点が挙げられます。
❶転職後まもなくの産休・育休は、周囲からの理解を得にくい。
❷意図せずライフイベントが進んでいってしまうと転職が困難になる。

それぞれ、具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか?

 

転職後まもなくの産休・育休は、周囲からの理解を得にくい。

人間関係構築ができていない入社後間もない時期に産休、育休を取得してしまうと周囲からの協力が得られにくくなります。具体的には、産休育休後に職場復帰した後の育児への協力が得にくくなるということです。

 

子育てでは必ずといっていいほど、急な発熱などによる欠勤や早退など、イレギュラーな問題が生じます。そんなときに周囲からの快いサポートを得られる人間関係を事前に築いておくことはとても重要なことです。

 

目安として、転職後最低1 ~ 2年間はしっかりと会社・店舗に貢献する期間を設定するよう、転職時期を計算することが良好な人間関係を築くためのポイントです。

 

意図せずライフイベントが進んでいってしまうと転職が困難になる。

実は産休育休や時短勤務など、福利厚生が充実している会社ほど、ライフイベントが進んでいってしまった際の書類選考は通過しにくくなります。


意外だと思われるかと思いますが、このような企業は制度が充実している一方で、産休育休の取得や復帰後のサポートを手厚くするために、フレキシブルに動ける人材を探しているのです。
また、勤務可能時間に制限が出てしまうと転職が困難になるケースが多いです。特に都心部では保育園のお迎えの時間に間に合う17時30分、18時までの勤務時間の求人はほとんどありません。

毎日のように延長保育を利用せざるを得なくなり、最悪のケースではお子様がある程度大きくなるまでは、職に就くのを諦めるママさん薬剤師の方も多くいらっしゃいます。

 

Hさんは、このようなリアルな現実を受け止め、自身が気持ちよく産休育休の制度を利用し、その後の育児にも協力してもらえるよう、しっかりと会社・店舗に貢献する期間も想定に入れて、早めの転職を決意されました。

 

パートナーとの結婚を前提とした同棲を1年後に予定している状況で、今動かないと身動きが取れなくなるという危機感もこのタイミングで転職を決意された大きな理由です。

 

 

POINT

同棲・結婚前に今後起こりうるライフイベントへの対応ができる職場を見つける。

 

 

今回は現状に悩んでいる薬剤師さんに向けて、ベストな転職のタイミングをご紹介いたしました。

 

ファーネットキャリアでは、転職を決意されている方だけでなく、転職するか悩まれている方に対しても無料でカウンセリングを実施しています。カウンセリングをすることで、転職という道ではなく、より高い納得感を持って現職で勤務継続できるようになられた薬剤師さんもたくさんいらっしゃいます。

 

少しでも現職にお悩みを抱えている方は、いつでもファーネットキャリアへご相談ください。

 

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