コーディネーターを利用した 転職相談のメリット

この時期になると、社会全体がフレッシュな雰囲気になり、気持ちも新たに頑張ろうと言う気持ちになります。
医療業界ではコロナ禍以降、対面に加えオンラインでの業務が増え、ドクターの働き方改革や診療報酬改定の影響により薬剤師の業務内容も多様化し、待遇面の良し悪しだけでなく、ワークライフバランスを重視する薬剤師様が増えてきました。
また、転職就活も同様にオンラインでの面接やSNSで求人募集をすることも増えきました。
業務については、薬剤師が社会から求められる機会が増え、社会的意義の向上になりますが、働く薬剤師としては、将来に向けて今のままで良いのか、どの様にキャリア形成して行けば良いのか? と悩むところだと思います。
最近では、20代の薬剤師から『管理薬剤師になりたくない』という声を良く聞きます。理由は『上司を見ていて大変そうだから』『あんな大変なことをするならこのままの給料で良いよね』というケースが多いです。
大手の医療機関は毎年新卒が入社しますので、トコロテン方式で管理薬剤師になりますが、地元密着の中小の薬局や新卒の採用人数が少ない薬局は大変そうなお話をよくお伺いします。
逆に大手薬局勤務の薬剤師さんからのご相談・退職者が多いのも事実です。
待遇面もアップし、他社でも通用するスキルが身に付くならメリットを感じますが『役職名』や『責任』だけが増えるだけで、待遇面も変わらないなら、あまりメリットを感じないのは一部理解できるところです。
また、業務についても会社既定のマニュアル通りの範囲しかできず、自分が良いと思ったことも、中々出来ないと、やりがいも感じにくく、モチベーションも下がりますよね。
今の職場で不安や悩み事がある方は一度、『行動特性』( どんな時に自身が頑張れるか)を見てみるのはいかがでしょうか。合わせて、現職での待遇が市場から見て適性評価されているか、低く評価されているのか確認するため『待遇面の適性相談』も受けてみるのもいいかと思います。
上記の2つを受けていただくと現在の『市場価値』と『本当にやりたい事』が、マッチングし、自分らしい薬剤師人生が送れるヒントになります。
今は、転職の情報収取する際、転職サイトやSNS・友人のウワサを元にして対応している方も多いのかなと感じますが、最近Yahoo やGoogle などの検索ページでは『年収700万円・休日125日』などの『待遇と休日』が表示されている薬剤師転職のサイト広告をよく目にします。
正直、同じような情報が多すぎて、「どの求人が自分に合っているのか、自分が本当に求めているものなのか」がわかりにくく、「キャリア形成」について書いているものも少ないように感じます。薬剤師は自分の将来を計画してキャリアを積むことが出来る職種なので、『今』だけを見て、転職するのは大変もったいないと感じます。
紹介会社のキャリアコーディネーターを使う
メリット
実はコーディネーターは転職する時だけしか利用できないわけではありません。
転職しない場合も相談が可能です。
現場のリアルな情報は、ネットではなく実際に現場の医療機関に訪問しているコーディネーターが握っており、相談者の抱えている悩みをふまえた上で良い環境の会社・職場か判断する情報を持っています。
なので、薬剤師の希望と医療機関の希望の両方の観点から、ご自身にあった情報を提供しながらアドバイスしてもらえます。
また、転職を考えていたとしても本当に「今が転職する時期かどうか」の判断を含めてアドバイスが可能です。(現職で残って上司にかけあい、現状を改善するための努力をした方が良い場合もあります)。
『今』だけを考えて単なる求人の相談をするより、ご自身が『将来のなりたい薬剤師』になる為のキャリア形成やライフプランを見つめ直す相談をしてみましょう。
キャリアコーディネーターに相談を通した転職例
①将来のキャリアを想定した転職
【相談】
独立し、自身の薬局を持つという夢のため、少しでも年収の高いラウンダーへの転職を考えている。(20代後半男性)
【アドバイス】
開業資金を貯めるため年収をあげる転職をする選択は、決して間違えている選択ではないです。しかし独立をすることが最終目標なのでしょうか?最終目標は『独立すること』ではなく、『独立後、黒字を出して薬局を運営して行くこと』が最終目標だと思います。
このように独立の先のことまで考えると年収が上がるからといって限りある時間の中で、ただただ忙しく働くラウンダー職を選ぶよりも、独立にむけて経営を学べる環境を選ぶことを勧めさせていただきました。
【結果】
管理薬剤師として入り幹部候補へステップできる環境で調剤メインのスキルから、マネージメント(薬局運営・卸やDRとの交渉)や採用活動(学生との見学のアテンド・食事会等)を経験できるなど、独立に向けてのキャリア形成が出来る薬局を紹介させていただきました。無事入職され、スキルを磨かれています。
②転職市場評価から見る現職の管理薬剤師のお給料
【相談】
調剤薬局3年目管理薬剤師 年収450万円。役職と業務は増えたが年収が増えない。(20代半ば女性)
【アドバイス】
現在のキャリアを考慮し待遇面(年収)の適性相談を実施させていただきました。
今転職すべきか、現職に残って経験を積むべきかなど、現状の不満・希望を一緒に整理し、今後のライフスタイルにとって何を優先すべきか、方向性を決めていきました。
【結果】
やはり業務量と年収が見合っていないとどの先結局辞めることになる。ならば早めに納得できる場所に転職して次のところで長くスキルや収入を高めていきたいと次の場所でのキャリア育成を望まれていました。現在のスキルを見たうえで年収600万円の薬局へ転職されました。
③女性ならではの目線で薬局管理・運営・キャリアの活かし方相談
【相談1 】
出産後、産休育休制度を活用し復職するが配属先が以前より遠くなり、パートで3年勤務するも時給が上がらない。もっと収入を増やしたい。(30代前半女性)
【アドバイス】
こういった場合、ライフイベントの1年前にくらいにご相談いただけると余裕をもって対応でき、安心して復帰することが可能だったと思います。しかしそうは言っていられないので、勤務可能な曜日・時間、通勤距離をきちんと設定し、その上でご自身のキャリアが活かせる職場、またお子さんが手を離れた後のこともふまえお話させていただきました。
【結果】
自宅近隣でママさん薬剤師に理解のある薬局でパートとして転職。自宅から近くなったことで時間にも余裕ができ、子育てとの両立が無理なく叶いました。
【相談2 】
子育てもひと段落し、自由な時間が増え自身の経験を活かした職場で勤務したいが、市場の状況もキャリアの市場価値も分からない。(50代前半 女性)
【アドバイス】
初めにご自身の経験や理想、今後のライフプランについてお話をお伺いさせていただきました。その上で今の市場状況と照らし合わせ、どうマッチさせていくかが次の活躍の場所を見つけるうえで大切になってきます。
今回子育てもひと段落されたとのことから、さまざまな世代の女性の悩みに寄り添った対応ができるのではないでしょうか? とご提案させていただきました。
【結果】
女性ならではの視点で薬局マネージメントを求める薬局に、後進の指導にも力を発揮できる管理薬剤師候補として転職。
その他、良くあるお悩み相談例
①調剤以外の本部にもかかわる仕事を希望のご相談
・調剤以外のスキルで将来のキャリア形成。
採用・人事評価・卸や融資の交渉・外部折衝・施設営業等、市場価値と待遇例の表示。
②ワークライフバランス重視の薬剤師からの個別相談
・ 土日祝・18時閉局・有給消化率高め、週休3日制、時短の薬局等のご相談
③自分の適性・自分らしく働ける職場相談
・お仕事の適性の相談
④リゾート地での転職相談
・ライフスタイルや趣味の充実、短期的な勤務の希望
まとめ
上記はほんの一例です。
是非、将来を含めたキャリア相談でコーディネーターをご利用いただき、ご自身のキャリア形成の可能性を広げていって下さい。
少し、表現が古いかもしれませんが、コーディネーターはお見合いの仲人の様な存在です。皆さんが患者さんに『かかりつけ薬剤師』としてご対応していただいているように、『かかりつけコーディネーター』としてご対応下さい。
現場の薬剤師様の思いを届けるのはコーディネーターの仕事です。
是非、転職の時だけでなく、ご自身の『働き方』、『待遇面』、『人間関係』等でお悩みの際はコーディネーターを賢くご利用いただき、『今』だけでなく『将来のキャリア形成』や『ご自身のライフプランの見直し』の際にご利用頂き素敵な薬剤師人生をお送りください。
ファーネットキャリア一同、薬剤師様を応援しています。
転職の軸の定め方も、弊社のカウンセリング面談にて行なっております。
是非お気軽にご相談ください。
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