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宮本社長、教えて! 新卒薬剤師が持つべき 12ヶ月の心構え

1月のアドバイス「継続する力がもたらすこと」

新年を迎え、新しい気持ちになる頃です。

この1年でやりたいことの目標をたてる事も大事ですが、大事なことは実行、そして継続です。

決めたら実行しそれを継続することです。

 

 

継続する能力

どんなに才能が有っても、継続する能力がなければそれ以上の成長はありません。

どの世界でもプロと呼ばれる方は、その分野において継続する能力を持っています。

 

「ちょっと知っている」

「ちょっとやったことがある」

 

くらいでプロになれる事は、ほぼありません。

 

これを読まれている皆さんは薬剤師になるため、勉強を継続してきたことだと思います。

1日、2日の勉強で合格できるとは思えません。続ける力があっての合格です。

ですので、薬剤師になられている方は続ける力、継続する力をすでに持っているはずです。

 

 

何かを始めたいが、長続きしなかった事を考えてしまう

いざ「やってみよう!」「今年はこれを頑張ろう!」と気持ちを高めたにもかかわらず、長続きしなかったこともあるかと思います。

 

例えば、「ギターを弾けるようになりたい」と決めて、楽器をそろえたものの、3日くらいで弾くことが減り、そのうち部屋の飾りになってしまう。

 

実際ギターを始めて3ヵ月継続できる方は10%くらいと言われています。

 

 

何かを始めたいという考え、気持ちは非常に良い事ですが、続かなくそのまま何もしないことはもったいないです。

そこで必要な事は、無理だからと簡単に諦めるのではなく、なぜ続けられないのかを考えること

 

 

何かを新たに始めた最初はやる気に満ちていますが、時間とともに意識も薄れることが多いです。

 

続かなかった理由には、

 

「仕事や、やらなければいけない事が多く時間が作れなかった」

「やってみたものの、思っていたのと違っていた」

「他にやりたい事が見つかった」等

 

外的要因や、内的要因が関係しています。

それは悪い事ではありません。少し考え方を変えてみましょう。

 

もし続けていたらどうなっていただろうかと想像してみる

途中でやめてしまった事を続けていれば、今や今後はどのようになっていたかを想像すると良い励みになります。

先ほどギターの事を記載しましたが、3ヵ月程毎日続けると、簡単なコードが弾けるようになり、コード進行を理解できます。

そして自身の好きな歌を弾き語りもできるようになるでしょう。

 

勉強に関してもそうです。毎日5ページ本を読んでいると、1ヵ月で150ページになり、本1冊分の知識がつきます。さらに続けば、知識量はどんどん増えていきます。

 

過去には戻れませんが、未来はこれから作っていけます。未来に向けて、続けるためのプランを設定することが大切です。

 

 

最初は期間を設定する

 

あまり長続きしない方は、3日、1週間、3週間、1ヵ月、3ヵ月、半年、1年とプラン設定をおこないましょう。

特に最初の3日間が重要です。

 

自身の頑張りをカレンダー等に出来たら印を付けるのも良いです。また、知り合いや友人など周りの方に決意を伝え、進捗を伝えるのも良いです。

 

続けることができれば、周りから意志が固い、凄いと言われることが多いでしょう。

途中で断念した際は言い訳を考えたり、周囲から口だけの人と思われるかもしれない、それを避けるためにもモチベーションの上昇につながります。

 

 

続けるためには生活環境が大切

 

イレギュラーな事はあるかもしれませんが、生活を見直し、日課やスケジュールを確認してみてはどうでしょう。

 

・毎日必ずすることを追加してみる

・布団に入る前の習慣をつくる

・毎週休みの日の朝はこれをする

 

など普段の生活に大きく変化が起きないことが大切です。

 

変化が大きくなると、普段のルーティンから外れることになるため、それが邪魔に感じてしまいます。そうならないように、無理にではなく、少しでも足していくことが継続する上で大事な事です。

 

やる気を高めるために

 

・同じ目標を持っている方と話をする

・その道のプロの方などを調べてみる

・出来るところまで実践してみる

 

など今取り組んでいることが間違っていない、自分のためになっていると実感できる場面を作ることが大事だと考えています。

 

まだまだ足りない、補足が必要など、自己分析にもなります。

 

私は以前、出来ない事が出来るようになることを「練習」と言い、出来ることを更に強化することを「トレーニング」と言うと教えて頂き、両方とも大事であると実感したため、今でも練習、トレーニングは続けています。

 

また、やりたい事が1人でしか出来ない事もあれば、数人で出来る事もあります。

数人で出来る事は互いに励ましあい、互いにライバルとなり刺激しあうことになるため、やる気が高まることが多いです。

 

諦めそうになった時

 

急にやる気がなくなった、忙しくなり時間が取れなくなった、成長が見られない等、諦めたくなる時が必ずあります。

その時は、成功体験を思い出しましょう。

 

誰かからほめられた事、感謝されたこと、出来なかったことが出来るようになったことなどなど、今までの成功体験はたくさんあると思います。

 

今やっていることが今後成功体験に変わる可能性も大いにあります。

一度初心に帰り振り返ってみることも大切です。

 

しかし諦める決断も時には必要

 

やりたい事を実施しているにも関わらず、それが原因で人間関係のもつれ、時間的制約、疲労感、全く楽しくなくただ苦痛である等、明確な異変がある場合は続けることが返って悪いほうに進むことがあります。

 

全てが全て成功するわけではありません。

これ以上続ける方がデメリットが大きくなると判断した場合は諦める決断も必要です。

 

まとめ

挑戦する気持ち、諦めない気持ち、続ける気持ち、それぞれが上手につながることで、新しい発見や成長があります。

きっかけはいつ、どこで発生するかわかりません。

そのタイミングを見逃さないようにしていきましょう。