中小企業の薬局への転職 ~自分に合った法人探しのポイント~
・ 大手企業に就職したが思っていた仕事のイメージと違って中小企業での薬局にも興味がある。
・ 大手、転勤ありの契約で働いているがそろそろ地元の企業に腰を据えて働きたい。
・ 中小企業への転職も検討しているが不安もある。
・ 自分で転職先を探してみたが、どんな会社があるか分からず、なかなか進まない。
・ 中小企業で働いているが会社選びを失敗して悩んでいる。
中小企業は大手企業に比べて知名度やホームページの内容も少なく、情報を集めるのも大変です。
そこで、今回は転職時に自分に合った就職先を探すためのポイントを、実際に自分に合った法人に転職できた2名の薬剤師さんの話もふまえながらご紹介いたします。
さん、中小企業の薬局様について、どれくらい情報をお持ちですか?
現在、調剤薬局はコンビニエンスストアを上回る店舗数となり、60,000を超える店舗数が展開されています。
その中で、大手法人上位10社の数は、全体の10%未満という状況で、ほとんどが地場の中小企業です。
ドラッグストアは上位10社が60%以上、コンビニは上位3社で約90%のシェアであることを考えると、調剤薬局は、中小企業のシェアがとても高い業界とも言えます。
では、数ある法人の中から自分に合う薬局探すにはどのようにしたらよいのでしょうか?
自分に合った法人を探す際に大事なポイントは、《自分がやりたいこと》《仕事を通して実現したいこと》を明確に持つことが大切です。
「今いる環境から逃げ出したい」
「家の近くの薬局で転職したい」
「今より待遇面が良いところに転職したい」
という理由で転職をしたが、自分には合わず、再度転職活動という方がいらっしゃいます。
転職の動機はそれでもいいですが、転職先を探す際にはもう一歩深く考えて、《自分がやりたいこと》《仕事を通して実現したいこと》をしっかり考えて、転職活動を進めることが転職成功につながります。
やりたいことは何でもいいと思います。例えば、
- 患者様に寄り添える薬剤師になりたい。
- 在宅に強い薬局で在宅ノウハウを学びたい。
- マネジメントのポジションに挑戦できる会社で働きたい。
- 採用・DX・広報等、薬剤師以外の業務にも携わりたい。
- 将来独立する為に経営者に近い環境で働きたい。
など、まずは考えてみましょう。
《自分がやりたいこと》《仕事を通して実現したいこと》が決まったら、言葉に出して周りに伝えてみましょう。
面接でも意思表示して法人にアピールすることで、それを実現できる法人なら、採用担当者や社長にもどのように叶えられるかお話頂けるはずです。
また、ユニヴは業界30年の実績、全国の薬局と直接お話をしている会社だからこそ、求人情報だけではなく内面的な部分もお伝えすることが可能です。
ユニヴにご相談頂けた際には、皆様の想いを実現できる薬局探しをサポート致します。
現職への悩み
就職活動の際に、法人として積極的に在宅を取り組んでいると聞いて、大手調剤薬局に就職されました。
しかし配属店舗は病院敷地内薬局で外来対応のみの店舗へ配属。店舗で在宅の取り組みができないか、在宅に強い店舗へ異動出来ないか相談するも
「いつかウチの店舗でも始めるよ…。」
「店舗に空きが出たら相談できるかもしれないが順番待ち…。」
といつになるのか分からない状況。
会社の組織が大きく自分の意見がなかなか反映されない背景もあり、このままいつまで意に沿わない仕事を続けるのか不安になり、転職を決意。
転職相談内容
在宅に強い法人かつ配属の相談をしやすい中小企業へ転職を希望。
在宅をやりたい理由は、
「今後生き残れる薬剤師になるには在宅は不可欠。“ 在宅を経験したことがある”ではなく、“ 在宅に強い”と自信を持って言える薬剤師になりたい。」
と明確に在宅への強い関心を持っていらっしゃいました。
しかし、大手と比べて中小企業の研修制度がどの程度のものか。また、他店舗への応援等で様々な科目に携われる大手企業の環境にメリットを感じているが、中小企業でも幅広い処方に触れられるのか不安を感じていました。
転職成功のポイント
①やりたいことが明確だった。
「在宅業務に強くなりたい!」という強い意志を持って転職活動を行ったことで、数ある薬局の中からきちんとターゲットを絞ることが出来ました。
点数の為に在宅をしている薬局は数多くありますが、在宅に強いと自信を持っている薬局となるとある程度限られます。
この地域で在宅が強い法人はどこか、弊社が持っている情報からピックアップし、本人の想いを採用担当者様に熱くお伝えしたことで、在宅未経験でも多くのオファーを頂きました。
② 大手=研修制度が充実、
中小=研修制度が不足のイメージを捨てられた。
中小企業の研修制度や幅広い経験積めるかを心配されていましたが、関心のある「在宅の分野」とスキルアップのため求めている「幅広い診療科の処方箋」、両方とも前職以上の環境を得ることが出来ました。
成功の背景として、弊社との面談時に、やりたいことや不安なことを言語化して、転職先に求めるものを明確にできたことがポイントでした。
不安点を曖昧なまま面接に行ってしまうと質問しそびれ、後から聞きづらい、入社後こんなはずじゃなかった、というケースになってしまいます。
事前に明確にできたことで、面接時に採用担当者様から、不安に思っていた点を細かく質問でき、イメージを払拭、不安を取り除くことが出来ました。
現職への悩み
転勤や遠方への応援があり、今のままでは結婚した後に家庭との両立が不安。また休日出勤も月2回程度あり、4週6休しか取れておらず体力的な負担も感じている。
転勤無しのコースを選ぶと年収が50万程下がってしまうことや地元の薬局は、一人薬剤師の店舗が多いこともあり、結婚を見据えた時に、不安要素が多い。
配属店舗が脳神経外科の専門で、経験に偏りがあるので、このままでいいのかという不安もある。
転職相談内容
今お付き合いされているパートナーとの結婚を見据え、勤務地が近く、休日が取りやすい地場の薬局に転職したい。
結婚して転職するか、早めに転職するか迷っている。
転勤したくないので、地元の市でのみ展開している法人に転職を考えているが、小さな会社しかなく、福利厚生の面で不安。
中規模の会社は、大手と同じように転勤が多いイメージがあるが実態を知りたい。
産休育休を取った後も長く働きたいため、産休育休の取得や育児支援があることと、これまで脳神経外科の単科の経験で在宅業務もなかった為、ブランク後も安心して復職できるように、スキルや知識のベースアップができること両方を叶えたい。
転職成功のポイント
① 「目先の結婚だけではなく育休後安心して働くには…」と中長期を見据えることが出来た。
産休育休が取れるかどうか、地元で働きたい、だけでは多くの法人が対象になります。その中で「長期的な就業をイメージして、今のうちにいろんな経験をしておきたい」というお考えから、多科目応需できる医療モール展開している法人に転職を決めました。
また子育てしながら働ける制度や通勤距離にも意識して、「環境面で叶えたいもの」「業務面で叶えたいもの」2軸を重視して探したため、その点がより強い法人をご提案させて頂きました。
②会社の方針とTさんの考えが同じであったこと
転職した法人の方針の中に、「女性の活躍を応援したい」、「生き残れる薬剤師の育成」を掲げています。
そのビジョンで、‟医療モール展開/全店舗に在宅振り分け”をベースに、どの店舗に配属されても幅広い経験が出来る。結婚等で転居があっても県内に店舗を網羅しているので、店舗異動先でも多科目応需の経験を活かして安心して働けるという人材戦略を図っています。
産休育休実績としても約50店舗で40名程産休育休中にいるほど充実しています。
上記情報は、弊社が採用担当者に営業訪問時に直接聞いていた情報になります。
Tさんの考えをお聞かせ頂いた際に、薬局の情報だけではなく、会社の想いも一緒にお伝えした所、安心して転職できたとお聞かせ頂きました。
大手企業と中小企業の研修事情
大手企業のメリットの一つに研修制度が挙げられます。
確かに、大手は確立した研修制度があり、新卒から3年目くらいまでの定期的な研修、管理薬剤師研修など充実しています。
しかしながら大手企業の場合は数多くいる新卒薬剤師に研修を行うため、現場ごとに合わせた研修が出来ず総合病院門前でも整形単科の門前でも同じような研修となります。
そのため、現場では活かせないままというお話を聞くことがあります。またどの薬剤師にも当てはまることを教えていく背景もあるので、人によっては満足できないケースもあります。
中小企業の場合は、研修に力を入れている所、全くない所と様々で差が顕著にあらわれます。研修に力を入れている法人は、学んでほしい内容を選んで研修を企画している場合や、個々が受けたい研修を受けさせてくれる場合もあるので、実務により近い勉強が出来る環境の可能性もあります。
分野によっては、大手法人以上の勉強が出来る環境もあります。
決して「中小=研修制度が不足」ではないので、自分がどんな研修制度があれば安心できるかをイメージしながら転職先を探しましょう。
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