薬に頼らない薬剤師ゆみぽが伝える 心と身体が笑顔になる栄養学 |
第13回「薬膳からみたコーヒーの効果」

みなさんこんにちは!
薬に頼らない薬剤師のゆみぽです。
みなさんはコーヒーは普段飲まれますか?
そのコーヒーの効果を今回お伝えいたします!
コーヒーは一般的に刺激的な飲料として知られていますが、薬膳の観点から見ると、その効能や作用にはさまざまな側面があります。
東洋医学における薬膳では、食材や飲料は「性質(寒熱)」と「味(五味)」によって分類され、体質や季節に応じて選ぶことが重要とされています。
コーヒーは「温性」に分類され、 体を温める性質があります。
そのため、冷え性の人や寒い季節に適しています。
また、「苦味(くみ)」を持つ飲料であり、苦味には「心(しん)」を清め、熱を取り、乾燥させる作用があるとされます。
つまり、体にこもった余分な熱を取り除き、解毒作用を促すと考えられています。
また、コーヒーに含まれるカフェインには中枢神経を刺激する作用があり、覚醒作用、集中力の向上、疲労感の軽減といった効果があります。
薬膳的には「気(き)」を巡らせ、気滞(きたい)による精神的な鬱々とした状態を改善する働きがあるとも言われます。
特に、気の巡りが悪くなりがちなストレス過多の現代人には、気を動かす助けとなる飲み物として役立つでしょう。
コーヒーは利尿作用があり、体内の余分な水分や老廃物の排出を促します。
これにより、「湿邪(しつじゃ)」による重だるさやむくみを軽減する効果が期待できます。ただし、過剰に摂取すると体内の「陰液(いんえき)」、つまり体の潤いが消耗される可能性があるため、陰虚(いんきょ)体質の人や乾燥しやすい体質の人には注意が必要です。
また、薬膳では個々の体質に応じた飲用が重要です。
例えば、肝火上炎(かんかじょうえん)といって、怒りっぽくイライラしやすい人や不眠の傾向がある人には、コーヒーの刺激が逆効果になることもあります。
一方で、陽虚(ようきょ)や気虚(ききょ)といったエネルギー不足タイプの人には、適度なコーヒーが活力を与えることがあります。
まとめ
コーヒーは薬膳的に見て「温性」「苦味」を持ち、気を巡らせ、利尿・解毒・覚醒といった効能がある飲料です。
※ただし、体質や摂取量によっては逆効果となることもあるため、自分の体の状態を見極めたうえで、適度に楽しむことが大切です。
薬膳では「薬食同源(やくしょくどうげん)」の考え方が基本であり、日常の食事や飲み物が体調管理の一環となることを意識すると良いでしょう。
これらを意識して、コーヒーを毎日の生活にとりいれてみてください!
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